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2025.12.17

Southeast Asia Capital Access Program ファイナルピッチを開催、Thermalyticaが優勝!

*ファイナルピッチ参加スタートアップと審査員

 

2025年12月12日、Japan Southeast Asia Innovation Platform(JSIP)は、シンガポールOne&Coにて「Southeast Asia Capital Access Program ファイナルピッチ」を開催しました。本プログラムは、日本発スタートアップが東南アジアのベンチャーキャピタル(VC)からの資金調達を目指すことを目的とした一連のアクセラレーションプログラムです。
(主催:JETRO/運営:JSIP)。

 

プログラムの前半では、厳格な審査基準に基づき書類選考を行い、VCからの推薦/支援を受けた約50社のスタートアップから12社のセミファイナリストを選出、10月1日に沖縄のKoza Startup Arcadeにてセミファイナルピッチを実施致しました(「OIST-Lifetime Startup Elevate 2025」オフィシャルサイドイベント)。

 

セミファイナルピッチにはVertex Ventures Japan・ST Engineering Ventures・Cocoon Capital・Omni Venturesの投資責任者が審査員として現地参加した他、国内外の投資家が参加し、シンガポールでのファイナルピッチに参加する5社が選ばれました。

*沖縄Koza Startup Arcadeでのセミファイナルピッチ


選考プロセスを勝ち抜いたファイナリスト5社:

Aster
地震による被害ゼロを目指す独自技術「Aster Power Coating®」を開発するディープテックスタートアップ。

Final Aim
生成AI時代の知財管理と安全性を支えるAI IPマネジメントプラットフォームを提供。

I.W.G
医療データを統合・活用するクラウド基盤「DOCloud」を通じて医療現場のDXを推進。

Recustomer
EC事業者向けに、返品・決済・配送後体験を一元管理するポスト購入体験プラットフォームを展開。

Thermalytica
ナノレベルの断熱素材「TIISA®」を開発し、エネルギー・産業分野の課題解決に挑むディープテック企業。

 

ファイナルの会場には、シンガポールを代表するVCの投資責任者らが審査員として現地参加し、自社の投資戦略との合致度合いやピッチ内容、市場性、チーム、成長戦略など多角的な観点から審査が行われました。

 

審査員:

David Bonifacio氏 | TNB Aura, Managing Partner, Head of Phillipines
Tomoyuki Shikata氏 | Insignia Ventures Partners, Partner
Michael Gryseels氏 | ANTARES VENTURES, Founder & Managing Partner
Kean Zen Liew氏 | Gobi Partners, Director
Hsien-Hui Tong氏 | SGInnovate, Executive Director


*ファイナルピッチでの質疑応答

また、70名を超える応募の中からローカルVC/CVC、日系コーポレート企業など多数が来場し、ピッチ後のネットワーキングでは活発な意見交換や具体的な協業・投資に関する議論が行われました。


*ネットワーキングの様子

審査の結果、2025年のグランプリ企業には、Thermalyticaが選出されました。

*グランプリを獲得したThermalytica社と審査員のHsien-Hui Tong氏(SGInnovate)

また、イベントの当日は、JSIP初めての取組として、ファイナルピッチの前にスタートアップ7社が参加する形でのエキシビションを開催し、現地投資家との熱量の高いディスカッションを生み出すことができました。


*Exhibitionでの様子

JSIPは、半年以上にわたり本プログラムの企画・運営を担当し、日本発スタートアップが東南アジア市場において資金調達・事業展開を実現するための支援を継続的に行ってきました。既に、複数の採択スタートアップが投資家との具体的なディスカッション段階に進んでおり、プログラムの成果が芽生え始めていることを実感しています。

今後もJSIPでは、日本と東南アジアをつなぐハブとして、日本発スタートアップのグローバル成長機会の創出に取り組んでまいります。

*JETRO担当チーム、およびJSIPの運営メンバー

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