Southeast Asia Capital Access Programファイナルピッチを開催、Sagriが優勝!
2024年11月4日、Japan Southeast Asia Innovation Platform (JSIP)は、シンガポールにて「Southeast Asia Capital Access Programファイナルピッチ」を開催しました。
本プログラムは、日本発のスタートアップが東南アジアVCから資金調達するための支援を目的としたものであり(主催:JETRO | 運営:JSIP)、ファイナルピッチでは、選りすぐりのスタートアップがそのビジョンと成果を競い合いました。厳格な審査基準と京都でのプレファイナルピッチを突破し、ファイナリストとして登壇したのは、以下4社のスタートアップ企業です。
Medmain
Deep Learningを用いた病理画像診断の解析システム「PidPort」や医学生向けクラウドサービスの
「Medteria」の開発・運営を行う、九州大学発スタートアップ
Morus
食・飼料・医薬品・化粧品業界向けに、昆虫のカイコを利用したタンパク質原料の生産販売事業と、カイコに対するゲノム編集の研究事業を2軸で行う、信州大学発のバイオテックスタートアップ
Anique
日本の主要なコンテンツホルダー20社以上との協業実績を有し、国内外向けに日本のマンガ・アニメ・ゲーム作品に関するグッズ販売、オンライン展覧会やフィジタルグッズ等のサービス・体験を提供。
Sagri
衛星データをAI技術を用いて解析することをコアな技術とし、「農地の見える化で価値を創造する」というミッションのもと環境問題や社会問題の課題解決を目指す岐阜大学発スタートアップ
会場には、東南アジア屈指のベンチャーキャピタル(VC)から4名のパートナーが審査員として参加しました:
Carmen Yuen氏(Vertex Ventures SEA&I General Partner)
Shane Chesson氏(Openspace Ventures Founder, General Partner)
Dan Chong氏(Gobi Partners Managing Partner)
Hyuk-Tae Kwon氏(Pine Venture Partners Managing Partner & CEO)
また、30名を超えるローカルVCや約20社の日系コーポレートインベスターも出席し、ピッチ後のネットワーキングでは、活発な意見交換とディスカッションが行われました。通常のピッチイベントと異なり、審査員評価に加えて会場投票も実施され、総合的な支持を集めたSagriが栄冠を手にしました。
JSIPは、半年以上にわたりこのプログラムの企画・運営を担当し、日本発スタートアップが東南アジア市場で資金調達を目指すためのサポートに尽力してきました。本プログラムを通じて、具体的な資金調達のディスカッションに進むケースがいくつも報告されており、JSIPとしても本プログラムの意義に誇りを感じています。
これからもJSIPは、日本と東南アジアを結ぶハブの役割を果たし、日本発スタートアップの成長機会の創出に取り組んでまいります。