Morning Pitch Asiaレポート
デロイト トーマツ ベンチャーサポート株式会社による、Morning Pitch Asiaが6月24日にオンラインとオフラインのハイブリッド型としてClark Quay近くのSG Innovateにて行われました。こちらはJSIPの編集委員でもある大平貴久さんが運営されているイベントになります。シンガポール中のスタートアップ に出会えるイベントとなっておりますので、興味のある方は是非一度参加してみてください。
イベントページはこちら：https://asia.morningpitch.com/
コロナ渦ではオンラインで行われていた本イベントですが、今回は待ちに待ったオフラインとの同時開催。会場には約50名ほどのスタートアップや企業が集いました。参加者からは、「今までこのようなイベントには参加してこなかったが、オフラインということで来てみた」などのコメントも。会場には約50名ほど、オンラインでは約300名が同イベントに参加しました。
今回のテーマはFood Tech。ピッチを行ったのは、
SinFoo Tech、SG Protein、Umami Meats、AiPaletteの4社。
SinFoo Tech
SinFoo Techはテクノロジーを使い、食品業界における資源の有効活用を行いながらサーキュラーエコノミーを目指しています。同社は現在、豆腐の製造過程で出る大豆ホエイを独自技術でアルコール飲料にしています。Sakaiブランドで販売するこのアルコールドリンクはフルーツワインのような味が印象的で、会場で試飲した参加者からも「貴腐ワインのようでおいしい」「飲みやすい」などの声があがっていました。
SG Protein
SG Proteinはシンガポールを拠点とした代替肉の製造プラットフォーム。同社のプラットフォームは、代替肉ビジネスへ新規参入したいが自社にその製造技術がないという悩みを解決するもの。提携している製造工場にて代替肉をOEM製造することが可能だそう。
Umami Meats
Umami Meatsは世界的に需要が増えているシーフードの培養肉を製造しています。同社はうなぎなど養殖の困難な海産物を行っており、その培養過程をデジタルツインで管理することで研究スピードを上げていると語っていました。今後は大手水産メーカーとの連携を目指すとのことです。
Ai Palette
Ai Paletteはデータを活用することで小売り消費財メーカーの新商品開発の時間短縮と成功の確度を上げるためのSaaSを展開。既に大手との取組もあり、同社のサービスを使ってローンチされた商品もあるとのこと。日本での展開にも意欲を示していました。
昨今活気があるFoodTech分野ではシンガポール発のスタートアップが多く生まれています。特に「Good Meat」とも呼ばれる代替肉はシンガポールが国としても力を入れている分野。
Morning Pitch Asiaは、そのような注目のスタートアップの注目分野での有望なスタートアップと直接話せるまたとない機会です。これからはMorning Pitch Asiaに限らずこのようなオフラインイベントも増えていくので、ぜひ実際に足を運んで会場の熱気を感じてみてはいかがでしょうか。