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2025.09.04

JSIPインターン体験インタビュー

日本と東南アジアをつなぎ、イノベーションを加速させる会員制コミュニティ「JSIP(Japan Southeast Asia Innovation Platform)」。本インタビューでは、筑波大学在籍中にシンガポールでJSIPのインターンを経験した小林慎之助さんに、JSIPでの挑戦や学びについて、運営メンバーでもあるマネージャーの光井香織が伺いました。現地でのリアルな体験を通して見えてきた、JSIPの取り組みやコミュニティの魅力をお伝えします。


JSIPインターン体験インタビュー

インタビュアー:光井香織(JSIPマネージャー)
インタビュイー:小林慎之助(筑波大学・JSIPインターン)

JSIPとの出会いについて教えてください

光井:
小林さん、あらためてJSIPでインターンを始めたきっかけを教えてもらえますか?私も、どんな思いで応募してくれたのか気になっています。

小林:
はい。もともと「将来は自分の事業を持ちたい」という思いがあり、海外でのネットワークを広げたいと考えていました。ちょうどシンガポールの学習塾でインターンが決まり、日中の時間を有効活用したいと考えていたとき、JSIPがつくば市と連携協定を結んだというニュースを見つけたんです。筑波大学に在籍していたこともあり、「これだ!」と直感し、すぐにJSIPのウェブサイトから問い合わせたのが始まりです。

インターン初日の印象や業務内容について

光井:
直感でここまでつながっている、その行動力が素晴らしいですね!実際にインターンが始まった初日はどんな雰囲気でしたか?

小林:
年明け早々にシンガポールへ渡り、初日はオンラインでのキックオフミーティングからスタートしました。JSIPは常設オフィスがなく、JR東日本が運営しているコワーキングスペース「One&Co」にバーチャルオフィスを構えているため、基本はオンラインでのやりとりでした。最初に任されたのは、イベントの告知文作成や開催レポートなどのPR業務。録画を見ながらイベントのサマリーをまとめる作業は、初めての経験で難しかったですが、メンバーのサポートのおかげで何とか形にできました。

オンライン中心の働き方で感じたこと

光井:
JSIPは様々な拠点で活躍するメンバーとのオンラインでの連携が多いので、最初は戸惑うこともあったかもしれませんね。実際に働いてみて、どんなことを感じましたか?

小林:
対面で顔を合わせる機会が少なく、Zoomやチャットが主なコミュニケーション手段なので、相手の表情や温度感がつかみにくく、思いがうまく伝わらないこともありました。そんな中で、「伝えること」の難しさと「伝わる工夫」の大切さを実感しました。どんな環境でも、相手の立場に立って言葉を選ぶことが大事だと学びました。

担当した主な業務について

光井:
オンラインならではの工夫が必要だったと思います。ここからは、実際に小林さんが担当してくれた業務について、もう少し詳しく教えてもらえますか?

小林:
はい。主に「コミュニティアクセラレーター」として、JSIPのPR業務、会員企業とのミーティングサポート、仕組みの改善を担当したのですが、大きく分けて三つの役割がありました。

一つ目は、JSIPのPR業務です。イベントの告知やレポート作成に加え、アントレプレナー会員向けの紹介動画制作にも挑戦しました(途中で引き継ぎましたが…)。

二つ目は、会員企業とのミーティングサポートです。オンボーディングミーティングやキャッチアップに同席し、リアルな事業課題や期待を直接聞くことができました。

三つ目は、仕組みの改善です。情報の伝え方やオペレーションを少しずつ調整し、会員の皆さんが負担なくJSIPを活用できるよう工夫しました。

また、「JSIP Lounge」などのイベント運営にも関わり、3ヶ月で100人近い新規事業担当者と出会えたことは大きな財産です。

JSIP Lounge

(2025年2月にシンガポールで行われたJSIP International Loungeの様子)

グローバルイベントでの経験

光井:
さまざまな業務に取り組んでくれて、運営側としてもとても助かりました。その中で、特に印象に残っている出来事やチャレンジはありましたか?

小林:
はい。インターンが始まって2週間ほど経ったころ、JSIPが運営協力するイベントに参加するチャンスが巡ってきました。2025年1月21日、22日にシンガポールのマリーナ・ベイ・サンズで開催された、京都大学・京都iCAP主催のイノベーションイベント「InnoVision」です。ディープテック系スタートアップやローカルVC、大企業の新規事業担当者など、総勢300名以上が集まる大規模イベントで、VCの基調講演やスタートアップの事例紹介、ネットワーキングセッション、VCとスタートアップの1on1などが行われました。

私もネットワーキングセッションに参加させてもらい、ローカルVCやスタートアップの方と直接お話しする機会をいただきました。正直、緊張はMAXで、日本企業の担当者と話すことすらめったにないのに、ローカルの方と話すなんて…と思いながらも、思い切って声をかけてみたんです。

すると、驚くほどみなさんフレンドリーで、学生の私にも温かく接してくださり、面白い話をたくさん伺うことができました。あるシンガポールのVCの方が「日本のビジネスはゆっくりだよね。でも、それは文化だから、良いとか悪いとかじゃないと思っている」とおっしゃっていて、日本人にとっては日本のビジネスのスピード感に多少ネガティブなイメージを持つことが多いですが、海外の方から見れば、それには良い点も悪い点もあり、ビジネスのやり方に「正しい」はないのだというのは大きな気づきでした。

ただ一方で、グローバルに戦う上では、ある程度“合わせにいく姿勢”も必要で、そのバランスは本当に難しいなとも感じました。文化を理解しながら、どうグローバルに協業していくか。そんな問いを初めて自分ごととして考えた時間だったと思います。

(京都大学・京都iCap主催「InnoVision」の様子 参照:京都大学HP

思いがけない出会いと学び

光井:
素晴らしい気づきと経験でしたね!現地イベントでの体験は、私たち運営もとても嬉しく思っています。他にも、インターン中に印象的だった出会いや出来事はありましたか?

小林:
3月の「JSIP Lounge」で、同じ筑波大学の同学類を卒業された先輩と偶然出会いました。CVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)で活躍されている方で、普段なかなか会えない方から直接お話を伺えたことは大きな刺激でした。自分のキャリアの幅が広がった瞬間でもあり、将来のビジョンをより明確に持とうと決意しました。

インターンを通じて得たもの

光井:
JSIPのコミュニティならではのつながりや学びがあったようですね。インターン全体を振り返って、特に印象に残っていることは何ですか?

小林:
一番のキーワードは「人とのつながり」です。何もなかったところに人が集まり、そこから事業やイノベーションが生まれていく。そんな瞬間を間近で見て、「ビジネスは人と人との間にある」と実感しました。多くの方と出会い、つながりができたことが、これからの挑戦の原動力になっています。

今後の目標について

光井:
「人とのつながり」が今後の原動力にもなっているんですね。これから挑戦したいことや目標についてもぜひ教えてください。

小林:
東京に戻った今もJSIPでの活動は続いていますが、「自分の事業をつくる」という新たな挑戦にも踏み出していきたいです。シンガポールで出会ったスタートアップ創業者やVCの方々の熱量に触れ、「自分のビジネスを動かしてみたい」という思いが強くなりました。まずは小さな一歩から、挑戦を続けていきたいと思います。

最後に、JSIPを知りたい方へメッセージ

光井:
これからも挑戦を続けていくとのことですが、最後に、JSIPに興味を持っている方へメッセージをお願いします。

小林:
JSIPでのインターンを通じて、本当に多くの出会いと学びを得ることができました。
メンバーや会員企業の方々、関わってくださったすべての皆さまに心から感謝しています。これからも学びながら、挑戦を続けていきます。JSIPは、人と人がつながり、挑戦を後押ししてくれる場所です。ぜひ多くの方に、JSIPのコミュニティに参加してほしいと思います。

JSIP member

(2025年3月にシンガポール最終日の打ち上げでの一枚)

光井:

ありがとうございました!

これからも、JSIPとしても、個人としても、小林さんの活躍を応援しています。これからもよろしくお願いします!


JSIPでは、これからも多様な人材が挑戦し、成長できる環境を提供してまいります。ご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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