Japan Sea Innovation Platform

コンソーシアム企業のチャレンジ
企業情報
DBJ Singapore Limited

拠点 シンガポール

管轄 シンガポール

窓口担当者情報

氏名 島田 知典

部署 COO

Mail support@dbj.sg

私たちは、日本政策投資銀行のシンガポール現地法人子会社として、主にアジア・太平洋地域における投融資サポート業務やM&A等アドバイザリーサービス業務、現地情報の収集・発信を実施しています。

 

 

Problem

 

  • これまでの活動の中でどのような目的を持ち、どのようなチャレンジをしてきましたか?
  • これからの時代に向けて、どのような潜在的な問題意識がありますか?

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弊社が所属するDBJグループは、日本の戦後復興に必要な産業の育成を皮切りに、高度・安定成長期、バブル経済とその崩壊、グローバル化や少子高齢化の進展、環境や防災意識の高まりなど、その時々の社会課題に柔軟に対応し、我が国の持続的発展に貢献してきました。株式会社となった2008年以降は、世界的な金融危機や東日本大震災、そして最近の新型コロナウイルスの感染拡大など重大な事案が立て続けに発生する目まぐるしい変化のなかで、常にお客様や地域の課題に「誠実」に向き合い、そして新しい金融フロンティアに「挑戦」する気概を持って対応してきました。
これからの時代に重要な影響を与える外部環境の変化として、日本の人口減少や気候変動・エネルギー問題など持続可能な社会に向けた世界的なアジェンダ、グローバル競争の激化、AIやFinTechなどのデジタル技術革新などといったものが挙げられます。こういった変化に対し、DBJグループは、「ビジョン2030」という長期ビジョンを策定し、取り組む重点領域を「インフラ」「産業」「地域」の3領域として明確に位置づけました。その使命を達成するべく、ステークホルダーの皆様に提供する付加価値を高めるよう努め、幅広いリスクを適切に評価して引き受ける能力を発揮することで事業や市場の創造をリードし、その時々の社会的な要請に的確に応えることで、2030年の経済・社会において独自の役割を果たしていきたいと考えています。

 

World View

 

  • これからの時代に向けて、どういう状態をこれからの時代の理想的な姿として捉えますか?
  • 潜在的な問題が解決された後の世界の姿をどのように捉えますか?

 

DBJグループとしては、「次世代が夢を持って未来を語れる社会」を築くことが重要と考えています。そのためには、日本や世界がどのような課題に直面しているかを把握する必要があります。例えば、日本をはじめとする先進国を中心に、少子高齢化が社会に及ぼす影響が次第に大きくなりつつあり、今後は、労働力の多寡にかかわらず経済規模や豊かさを維持していけるような産業構造の変化を目指す動きが出てくるものと考えます。また、地球規模で共通の課題としては気候変動問題があり、先進国をはじめとして、2050年までにカーボンニュートラルを目指す動きが加速しています。そういったダイナミックな動きの中では、企業の経営課題と社会課題が不可分一体となっており、企業・経済の持続的成長を実現することが、世界全体がより理想的な姿に近づく一歩ではないかと考えます。

 

Challenge Concept

 

  • 上記を基本的な背景として、これからの時代に向けてのチャレンジをどのようにコンセプトとして定義しますか?
  • 上記のコンセプトの中にある個別のチャレンジテーマはいくつありますか?それぞれのチャレンジテーマ・内容はどのようなものですか?

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今後の経済・社会変化に大きな影響を与え得るメガトレンドとして4つの課題を特定し、英語の頭文字をとって「D.A.I.S.」と定義しています。具体的にはDigital(デジタル化)、Aging(生産年齢人口減少への対応)、International(海外展開)、Sustainability(サステナビリティへの対応)の4つです。
私たちDBJグループは、お客様のこういった課題解決を通じた持続的な社会の貢献に資する今後の取り組み方針として、2021年度から第5次中期経営計画をスタートしました。第5次中期経営計画では、「GRIT戦略」と称して、持続可能な社会の実現に向けて、Green(技術的に確立されたカーボンニュートラルに向けた取り組み)、Resilience & Recovery(しなやかで強い安心安全な地域・社会や産業基盤の構築)、Innovation(長期的視点から事業化可能と評価できるイノベーションに関する取り組み)、Transition/Transformation(カーボンニュートラル等の実現に向けて、現在の事業基盤を前提として着実な移行に向けた戦略的取り組み)の取り組みを、ステークホルダーとの連携・協働のもとで推進していきます。
特にInnovationについては、その社会実装に向けた挑戦が、先ほど述べた産業構造の変化をもたらし、経済・社会の抜本的な地殻変動を大きな飛躍の機会につなげるためにも必要と考えています。

 

Intangible Asset

 

  • 上記のチャレンジを進めるための非財務資本をどのように定義しますか?
  • 未来に向けての非財務資本の強化戦略はどのようなものでしょうか?

 

企業理念・価値観(「挑戦」「誠実」)の共有・追求を通じて形作られ、脈々と引き継がれてきた「長期性」「中立性」「パブリックマインド」「信頼性」という4つのDNAを基礎とする人的資本、プロジェクトファイナンス、PPP・PFI等先進的な金融手法を国内に導入する先駆的な金融力、世界で初めての環境経営度を評点化する「DBJ環境格付」融資をはじめとする国内トップ実績のサステナブルファイナンス・ソリューションを持つ知的資本、業界大手を中心とした顧客基盤や多様なステークホルダーとの連携・協働を強みとする関係資本、市場経済の基盤を支える共通財産である「自然環境」(森林、山川など)、「社会的インフラストラクチャー」(都市インフラ産業やそれらのバリューチェーン)、「制度資本」(金融システムの安定、金融市場の発展・活性化)からなる社会資本を、非財務資本と定義しています。
そして、持続可能な社会の実現に向けて、ステークホルダーとの連携・協働のもとで推進する「GRIT戦略」を通じ、知的資本・人的資本・関係資本を強化していくこととしています。

 

Ecosystem

 

  • 上記のチャレンジを進めるために、不足する非財務資本を補うパートナーはどのようなパートナーですか?
  • 未来に向けた非財務資本の獲得戦略はどのようなものでしょうか?

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これまで、経済・社会が抱える課題の抽出や、大手・中堅企業とスタートアップ企業との協業を支援するDBJコネクトによるプラットフォームの提供をはじめとする投融資等の業務を行ううえで、お客様、金融機関、投資家、官庁・地方自治体など幅広いステークホルダーと構築してきたネットワークを活かし、DBJグループならではの取組を実現してきました。
また、サステナビリティ経営の高度化を図りながら、すべてのステークホルダーとの協働・対話を通じて、価値創造を支える基盤である人的資本・知的資本・関係資本の強化を含めた価値創造プロセスの継続的な改善に努め、創出価値の更なる拡大を目指していきたいと考えています。

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