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2022.05.04
【イベント報告】JSIP Round Tableを初開催致しました
【イベント報告】JSIP Round Tableを初開催致しました

【イベント報告】JSIP Round Tableを初開催致しました

4/26(火)、One&Coにて、JSIP発足後初めてとなるフラグシップイベント、JSIP Round Tableを開催致しました。コンソーシアム企業/編集委員/エバンジェリストの方々約30名にご出席頂き、東南アジアにおける新規事業をテーマに実践的なディスカッションを行いました。

本イベント報告では、参加できなかったJSIPコミュニティの方々、JSIPへの参画をご検討頂いている企業様向けに、簡単にイベント内容のご紹介をさせて頂きます。次回開催時にご一緒できることを運営一同、楽しみにしております。

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概要:

  • 日時: 2022年4月26日(火) 15:00-18:00
  •  ----> 18:00-19:30 懇親会@One&Co -> 20:00-22:00 二次会 @大衆居酒屋
  • 会場: One&Co (Venue Partner)

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はじめに―JSIP Round Tableとは:

Round Table(ラウンドテーブル)とは、会社、業界、部署、役職等が異なるメンバーが、数名単位で複数のグループにわかれ、立場を気にすることなく自由に、題目の内容に関して意見交換を実施するワークショップのことを指します。JSIPでは、編集委員、エバンジェリスト、協賛企業を対象に年に2回実施を予定しているものです。

新規事業の推進に不可欠な新しい考え方や気付き、仕組みなどは自分自身の中からだけで生み出すには限界があり、異業種や、異なる文化的バックグラウンドを持つ人、立場の異なる方々との接点から、偶発的に生まれることが少なくありません。そこで、「新規事業を推進するための「実践知」の共有と習得」を目的として、このようなイベントを行うことにしております。

今回のアジェンダ:

  1. JSIPからのアップデート報告
  2. Round table discussion①
  3. ゲストスピーカーセッション
    • Kenji Narushima / Chief Strategy Officer, Carro
    • Andy Mankiewicz OBE / CEO, Hourvillage
  4. Round table discussion②
  5. 懇親会(オフラインのみ)

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1. JSIPからのアップデート報告

本セッションでは、改めてコミュニティメンバーのご紹介、これまでの活動報告、コンソーシアム企業によるユースケース等について共有させて頂きました。

  • 運営メンバーご紹介

改めてにはなりますが、JSIPは下記メンバー5名で運営を行っております。ゆるくではありますが、役割分けも行っています。

池西亮、井上慎介、中村貴樹、辻悠佑、沖本翔

毎週のチームミーティング・PR会議、月次の編集会議(コンテンツ討議)・コンソーシアム企業との打合せなどなど、毎日何かしらの形でコミュニケーションを取っている為、まさにスタートアップ企業を創っているような感覚です。今後はインターンの受入れも拡充しようと考えていますので、ご興味のある方は是非声を欠けてください!

また、いつもJSIPを支えて下さっている編集委員・エバンジェリストの皆様、改めて本当にありがとうございます!!皆様なしには成り立ちません。今後とも、お力添えの程、宜しくお願い致します!

・コンソーシアム企業は28社に
おかげさまで、足元ではコンソーシアム企業が28社となりました!コミュニティとしての価値が益々高まる為には、より多くの企業様に参画頂き、共創して参りたいと考えています。ご興味のある企業様におかれましては、コンソーシアム企業向けのご案内・規約に詳細がございますので、ぜひご参照下さい。また、お気軽に運営メンバー、またはお知り合いの編集委員・エバンジェリストメンバーへお声がけ頂けますと幸いです。

・リーチ可能なローカルプレイヤー例
JSIPでは⼈と⼈とが繋がり、暗黙知も含めた本質的な知が共有された時に、⾮連続な進化・新たな知が⽣まれると考えています。そこで、日頃より、ローカルのVC・アクセラレータ・政府機関・大学・キーパーソン等の情報ハブとなるようなプレイヤーと関係を構築し、コンソーシアム企業の課題解決に活かしています。少しづつですが、繋がりも増えてまいりました。今後もこの活動を継続し、イノベーションの社会インフラとしての役割を果たしていきたいと考えています。

・コンソーシアム企業からのご相談内容(ユースケース)
JSIPでは、コンソーシアム企業様向けに、月1回のMonthly Catch-Upセッションを行う等、お問合せ・相談をして頂く機会を積極的に提供しております。


<これまでに頂いたご相談(例)>

  • スタートアップ向け投資案件のファイナンシャルアドバイザーを探しているので、良いプレイヤーを紹介してほしい。
  • 最近スタートアップと共同で立ち上げたサービスを東南アジアに広めたいので、プロモーションのサポートをしてほしい。
  • 宇宙領域でイベントを予定しており、JSIPチャネルで広めて欲しい。またコラボできそうなパートナーがいたら繋げて欲しい。
  • 当地で新規事業を検討しており、関係する政府機関と繋げて欲しい。
    当地政府系企業と新規事業を仕込んでおり、グランドデザインのサポートをしてほしい。

頂いたご相談全てに良いお答えができるわけではありませんが、コミュニティの力を使って解決できそうなことであれば、全力でトライさせて頂いております。新規事業関連でお悩みの事があれば、まずはお気軽に運営までご相談をお寄せください!

2. Round table discussion①

Round table discussionでは、コンソーシアム企業から過去にお聞きした実際の現場課題の中からディスカッションしたいトピックを選び、各グループにて討議しました。

心理的安全性が担保され、本音ベースで前向きなディスカッションをして頂くことを大事にしている為、基本的な考え方を共有させて頂いた上で、ディスカッションに入っていきました。

第1回目のディスカッションのテーマ候補です:

具体的にどのような場面でその課題にぶつかったのか、どのようなアプローチであれば解決出来そうか、などについて、多様なバックグラウンドを持つ参加者から、活発に意見が寄せられました。クローズドな場であった為、生々しい事例や具体名もどんどん飛び出し、会場に熱気が溢れます。

<参加者のコメント例>
・シンガポールにいて国内は一定程度繋がりができて情報も集まってきているが、周辺国に全然行けていないこともあって、クロスボーダーの情報収集に課題を感じている
・社内にはドメ人間が本当に多いので、自力での情報収集は海外になると非常に難しい。VCに出資したりして、プロの方の情報収集ネットワークを借りている。
・キーパーソンがどの国にも大抵いる。そういう方々と深い繋がりを持つことで、色々な方と繋げて頂くことができる。家族も連れて何度も遊んだし、何回も飲んだ。同じ話を繰り返し楽しむような関係性が作れれば、自然とビジネスはそこについてくる。現地でネットワークを持っている拡がりのある人材と仲良くなると良い。

オンラインの方も盛り上がりました!

3. ゲストスピーカーセッション

当セッションでは、東南アジア内に広く展開する中古車マーケットプレイスを運営するユニコーンスタートアップCarroのChief Strategy Officer 成島氏と、日本歴20年超を有し日本の上場会社社長や在日英国商工会議所会頭等も歴任、現在は空き時間のマーケットプレイスを開発するスタートアップHourvillage社のCEOを務める日本通のAndy氏のお二人をお招きし、外国から見た日系企業の新規事業開発をテーマに様々なお話を伺いました。

成島氏は現在株主の1社でもある三菱商事からの出向としてCarroに入り、全社戦略、事業開発、M&A全般を担当されているとのことで、日系企業がスタートアップと組む際に気を付けるべきポイントや、投資後のスタートアップ管理に関する示唆に富む話をお聞かせ頂きました。

Andy氏からは外国人と日本人のあるあるの認識ギャップ(例:役職と権限に対する認識)、外国人と日本人の人間関係を構築する時の考え方の違い、また、東南アジアのファミリー企業との付き合い方等について、具体的なtipsをご共有頂きました。

<ハイライトコメント>
・スタートアップとの協業の際には、「なぜ会いたいか」「何をしたいか」に関する具体性と、「スタートアップの売上げUPへの寄与可能性」の二つが本質的には重要。投資家は多数いるが、売上を上げられるプレイヤーは限られている。
・ASEANは欧米と違ってオープンなので、LinkedInやHPのContact Usかコールドコールをしまくれば会うことができる。
・(スタートアップに投資し出向者を送る場合は)KPIの設定に関して、母体と出先できちんと擦り合わせることが重要。母体から来た人は「母体の人」としか見てこないので、情報を出してくれなかったり、重要な仕事を任せられないと思われる。出向先の売上を伸ばすことにコミットしなければダメ。
どの人種でも、イイ人もいればだます人もいる。ただ一般論として海外の方は、「信頼する」から入って途中で変なことをしたらアウト、日本人は「信頼しない」ところから入り、信頼を徐々に積み立てていく感じで、考え方が異なる。

4.Round table discussion②

当セッションでは、第1回と同様、ディスカッションしたいトピックを選び、各グループにて討議しました。

参加者も初回のセッションや合間の雑談を経てだいぶ肩の力も抜け、ディスカッションに更に熱が入っている様子が窺えました。

トークセッションのゲストもなんと飛び入り参加頂き、インサイトが一層リッチに!

<参加者のコメント例>
・(シナジー効果に関して)過去にスタートアップのプロダクトを日本に持ち込んで新規事業の立上げができるということを書いたが、その例では結局うまくできなかった。
・過去に10社以上出資しているが、シナジー効果を出せているとはいいがたい状況。シナジーストーリーを描くところも大事だし、それを現場レベルで検証することも大事
・向き合っている事業のサイズやフィールドが違うことで、課題や悩みもバラバラであるものの、他分野の方の視点をしれて非常に参考になりました。

5.懇親会

ディスカッション終了後は、One&Coのラウンジスペースに場所を移動し、懇親会を行いました。ビールやサンドイッチ片手にディスカッションの続きをされる方、シンガポール赴任時の苦労話を共有される方、ゲストを捕まえ聞ききれなかった話をする方等、思い思いの時間を過ごして頂きました。

この日は2年ぶりにシンガポールで人数規制が解けた日だったこともあり、まだまだ語り(飲み)足りない参加者は閉会後に大衆居酒屋に横滑り…まさかのウィスキー6本を飲み切り、無事、散会となったのでした(二日酔い者が続出したことは言うまでもございません…) 様々な方のあたたかいご協力のおかげで、初回Round Tableは非常に濃密かつ有意義なイベントとなりました。今回参加できなかった方々や、オンラインでご参加された方々は、是非次回は会場にてお会いしましょう。 JSIPでは、今後も月1回のペースで、東南アジアxイノベーションのテーマで交流やコンテンツ提供の場をお届けして参ります。 今後とも、どうぞよろしくお願い致します!