Japan Sea Innovation Platform

コンソーシアム企業のチャレンジ
企業情報

拠点 Tokyo / Singapore

管轄 海外事業

窓口担当者情報

氏名 末吉 涼

部署 海外事業責任者

Mail sueyoshi_ryo@yourkins.com

私たちKINSは、体内に生息する1000兆の常在菌のバランスを整える「菌ケア」を通じて、自分らしい健康・美の実現を支援します。サプリメントや化粧品などの菌ケアプロダクト、検査キット、一人一人の状態に合わせたアドバイスを行うコンシェルジュなど、菌に関わるトータルケアサービスを提供しています。

 

 

Problem

 

  • これまでの活動の中でどのような目的を持ち、どのようなチャレンジをしてきましたか?
  • これからの時代に向けて、どのような潜在的な問題意識がありますか?

世の中には人間の健康面での不調を解決する手段が多くありますが、中には対処療法的なもの多く、良かれと思って取り入れていたものが実は一時的な解決策でしかなく、その上、症状を悪化させる逆の循環を生んでいたというケースがあります。

例えば、歯周病で口臭が気になるから洗口液を使うが、それが糖尿病になりやすいというデータがあったり、ニキビを治したいからアクネ菌を殺菌する医薬品を使うがそれが耐性菌を生み、乾燥肌の原因を作ることで逆にニキビが治りにくい肌環境を作ってしまっていたり、片頭痛があり痛み止めを飲むが同時に解熱効果もあるので血流を悪くしてしまっていたりなど悪循環を生んでいる対処療法が多々存在します。

意識が高い人ほどいろんなソリューションを取り組もうとしますが、もっと深い根本的なところから解決しなければなりません。病気や不調を解決する根本治療は大きく遺伝要因、環境要因の二つに分かれます。遺伝子を書き換えることは倫理的問題もあって難しいですが、がんも7割は実は環境要因で、元々遺伝子要因があったとしても環境要因によって発症のスイッチが押されてしまったら意味がありません。環境要因を変えてあげることでその人の運命を変えることができると信じています。

私たちKINSは対処療法ではなく、人間が元来から持っている常在菌のバランスを整え、世の中の人の健康をサポートしたいと思っています。これが菌に着目する理由であり、社名の由来ともなっている会社創設理由です。

 

World View

 

  • これからの時代に向けて、どういう状態をこれからの時代の理想的な姿として捉えますか?
  • 潜在的な問題が解決された後の世界の姿をどのように捉えますか?

 

対処療法に頼らず、人間が元来持つ常在菌バランスを整える「菌ケア」を世の中の当たり前として定着させることでウェルビーイングな社会になることを私たちは目指しています。

ただ一時的に嬉しい、感情にどうこうというハッピーな社会ではなく、心身ともに健康で豊かな世界を作りたいと思っています。ウェルビーイングは国家とか社会を変えるような次世代のコンセプトと言われているのでこういった世界観づくりに貢献したいと思っています。

 

Challenge Concept

 

  • 上記を基本的な背景として、これからの時代に向けてのチャレンジをどのようにコンセプトとして定義しますか?
  • 上記のコンセプトの中にある個別のチャレンジテーマはいくつありますか?それぞれのチャレンジテーマ・内容はどのようなものですか?

KINSのミッションは「菌をケアすることを世の中の当たり前にすること」=「慢性症状、慢性疾患からの解放」だと思っています。常在菌が関わる全ての慢性症状、慢性疾患に関わっていくことがチャレンジコンセプトです。

このチャレンジコンセプトの中でも特に取り組まなければいけないと思っている個別テーマは常在菌×創薬」、「病院には行く必要がないけれど困っている人たちへのアプローチ」、「予防領域」です。

まず常在菌×創薬」については、慢性症状、慢性疾患を因数分解すると、各病気に対してのソリューションは創薬で、これについては必ず取り組まなければいけないミッションだと思っています。慢性疾患症状と常在菌のバランスの解明、菌の割合が慢性疾患とどのように関連しているかの解明、これに対して効果を発揮する成分の特定が必要だと思っています。創薬にのぼっていくためにはデータが必要で、KINSとしてはクリニックを開院し、直接患者さんへの治療を提供することで今あげた2つのデータを獲得していくとこを目指しています。

「病院には行く必要がないけれど困っている人たちへのアプローチ」については、病気まではいかないけれど、肌荒れなどの困りごとに対しては化粧品レベルでのケアが重要だと思っています。腸脳相関といって、身体だけの問題から精神的な問題にも発展することがわかってきました。症状には全て段階がありますが、その全てにアプローチしたいと思っています。

「予防領域」については、身体に取り入れるものの、食べるものの質をよくするなど身体の内側からの整えることによって根本解決に貢献したいです。欧米の食事がまだ流入してきていなかった時代においては日本人の腸内環境は整っていましたが、欧米の食生活が根付くことによる腸内環境の乱れ、ストレスからくる過敏性腸症候群などを併発する人が増えてきました。KINSではサプリメント、エッセンスといったインナーケア商品を展開していますが、サプリメントやエッセンスを摂ろうと思うころには何かしらの症状が現れていると思うので、その前段階からのアプローチ、例えば菌ケアにいい食材やレシピなどの情報提供も含め発信していきたいと思っています。

 

Intangible Asset

 

  • 上記のチャレンジを進めるための非財務資本をどのように定義しますか?
  • 未来に向けての非財務資本の強化戦略はどのようなものでしょうか?

 

KINSの強みの一つ目は、エンゲージメントの高いユーザーネットワークを持っていることです。症状を持っている人に対してオンライン上で声をかけると無償で協力してくださる人がすぐ集まってくれるので、何に困っているのか、どういった商品や情報がほしいのかをリアリティをもって常に把握することができます。

二つ目は、様々なタイプのユーザーのネットワークをもって、KINSとして複数の研究を同時並行で進められることです。KINSとしては動物・人間、皮膚・腸、対象者・対象部位など様々なテーマを同時並行で研究を進める体制を構築しています。また、常在菌に関する知見の深い東京大学発ベンチャー企業のMySkin株式会社、ヘルスケアおよび素材原料開発に深い知見を持つJSR株式会社、美肌菌の生みの親であり皮膚常在菌に知見のある慈恵会医科大学の出来尾先生など外部の研究機関と蜜に連携できる関係を構築しており、それぞれの強みを生かした研究をスピード感をもって進められます。

 

Ecosystem

 

  • 上記のチャレンジを進めるために、不足する非財務資本を補うパートナーはどのようなパートナーですか?
  • 未来に向けた非財務資本の獲得戦略はどのようなものでしょうか?

連携させていただきたいパートナー様は主に3つに分けられると思っており、新しい素材を持っている素材メーカー様、集めたデータを使ってより深い研究をできる研究パートナー、AI関連の事業をされている企業様です。AI関連の企業様については、より多くのデータを蓄積して、今の常在菌の状態だとどういう疾患が懸念されるか、集めたデータを基により最適な提案や今後発生しうる症状や疾患の予測をできるAIを作りたいと思っているためです。

ユーザーの菌ケアへの熱量に対してどれだけ応えてあげられるかが大切で、どの症状に対して、どのようにすると、どう変わって、どのように働くかといったところのテクノロジーをどれだけ発見して、何個ピースとしてはめることができ、ソリューションとして提案できるかがキーだと思っているため、上記で挙げたような企業様と今後パートナーシップを組めたらと思っております。

 

Next Action

KINSとのコラボレーションにご興味・ご関心があられる方は、上記EmailもしくはJSIP運営委員までお気軽にご連絡頂ければ幸いです。

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